伏見稲荷大社の狐像が口にくわえている玉・鍵・稲の意味や由来とは?

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伏見稲荷大社の狐信仰では、狐が持つ(口にくわえている)と云われる次のようなものがある。

  • 鍵(かぎ)
  • 稲(いね)
  • 巻物(まきもの)
  • 宝珠(ほうじゅ)

本項ではこれらの狐像が咥え込んでいる物について述べるものであ〜る。

⬆️漏らす5秒前スベり込みでトイレにかけこみ、ビチビチのクソを散々に炸裂させたが、外の話声で女子便所に入っていたことに気づいたコレどなぃしまんねん滝汗状態ほど噂の‥「楼門前の狐像(左)」

⬆️鼻クソをほじりながらフリーダイヤルに電話していたところ、指を突っ込んでいるため鼻声になっていて、相手にバレてクス笑ぃされた瞬間の即切りしたくなる衝動ほど噂の‥「楼門前の狐像(右)」

そもそも伏見稲荷大社の狐像はいつから境内にあるのか?古いものなのか?

‥‥などという疑問も生じるが、江戸時代後期(1864年)に描かれた境内図を見ると、たとえば現在、楼門前左右に置かれている狐像の場所には石灯籠が置かれており、それどころか現在のようなキツネ像は境内にはなく、狛犬像が散見される。

画像引用元:国際日本文化研究センター

また、1786年(天明六年)に描かれた都名所図会を見ても境内に狐像🦊らしきものは見当たらない。

1786年(天明六年)作「三之峰稲荷社(都名所図会)

どうやら現在のような狐像が置かれ始めたが、明治以降になってかららしく、つまりのところ、境内に諸所に見られる狐像は比較的、近代に入ってから奉献された(置かれた)ものだということにな〜る。

だとすれば狐像が咥え込んでいる鍵や玉、巻物などの物品は、太古から伝わる厳格な儀式的or伝統的な意図はなく、近代に入ってから装飾的かつ、意匠的な意味合いで創造に到ったとも考えることができ〜る。




白狐像は本殿内部に置かれていた?

吉野朝時代に四辻善成が著した河海抄には、「稲荷の神前に白狐を座く」などと記されており、これが事実だとするならば吉野朝時代(1336年〜1392年)以前からすでに社殿内にて主祭神の前立像として配祀されていた可能性も考えられる。

狐像=霊狐(稲荷神の神使)

稲荷神の神使(しんし)であるキツネは「霊狐(れいこ)」や「狐神(こしん/きつねがみ)」、「白狐(びゃっこ)」などと呼ばれ、古来、稲荷神の眷族(けんぞく)とされる。

神使とは神の使い番。いわゆる神が使役する使令のこと。眷族とは神の従者であり、神の霊力を付与された神族。

ゆえに霊狐は神界と俗界を自在に往来する霊力を付与され、主神を崇める人間と主神(稲荷の神)との交信役を担ぅ。

もし、このキツネ像が我々の眼前に何らかのメッセージを伝えに異世界より顕現したとするならば(もしくそのような意図で配置されたのであれば)、稲荷の神が座す稲荷の社へ詣でたことによる人々の願望を叶えてくれるといぅ神託の表れとも受け取れる。

つまり、冒頭で述べた鍵、稲、巻物、宝珠を口にくわえ込んだキツネ像とは我々に何らかのメッセージを伝えるために現れたとするならば、願望成就を祈願する以上、そのメッセージを正しく受け取る必要性も生じる。

伏見稲荷大社に古くから伝わる玉鍵信仰とは?

伏見稲荷大社に古くから伝わる稲荷信仰の中の一つに「玉鍵信仰」というものがある。

稲荷信仰では「玉」と「鍵」を以て、稲荷大神の霊妙な徳(神徳)の根源(ご神力)を表しているとし、これらの二つは陰陽・天地を意味し、二つの働きが合わせることで稲や人などの生きとし生けるもの生命を育むとする。

江戸中の民衆が信仰した稲荷信仰

江戸時代、伊勢出身の商人が思いのほか多かったのか、「伊勢屋」の看板を掲げたお店が軒を連ね、それと変わらぬほどにお稲荷さんも多かったらしい。

その様相は「伊勢屋稲荷に犬の糞」などと落語のネタにされるほどだったらしく、中でも鍛冶屋が稲荷信仰に熱心だったらしいが、特に江戸の商家などでは屋敷神として家内や庭に稲荷の祠を築き、火事の多かった江戸において火伏せの神としても信仰を寄せるよぅになった。

無論、その中には火とは縁の切れない職業である花火屋もいた。

ご存知のとおり、「玉や〜!鍵や〜!」で有名な江戸両国の川開き大花火にて、納涼舟や座敷から飛び交ぅ掛け声に登場する「玉屋」と「鍵屋」とは、江戸で有名な二大花火屋のこと。

この「玉屋」と「鍵屋」も敬虔な稲荷信者だったらしく、店の屋号に玉と鍵を付けるほどに信仰していたとする話もあ〜る。

火防眷属

稲荷信仰では狐を「眷属さん」とも呼び、古来、その存在自体が稲荷神そのものだと信仰する人が多い。

狐像の中には白と丹塗で彩色し、雲母(うんも)を塗り込んで腹部に金泥を抱え込む狐像もあるが、この狐像は一名、「火防眷属」などと呼ばれる。

伏見稲荷大社の狐像が口にくわえている玉・鍵・稲の意味や由来とは?

「鍵」の意味

「達成のかぎ守」

鍵は「稲蔵の鍵」を意味するとされる。

稲蔵とは稲を納置しておく蔵(倉)のことだが、ここでの稲蔵とは稲荷大神の霊妙な徳を意味する。

すなわち、ここでの鍵の意味合いとは稲荷大神の広大無辺な神徳を授かるために稲蔵を開けたいという、稲荷の神への崇敬心・信仰心の表れと解される。

ちなみに稲荷社における鍵を咥え込んだ狐像は全国的に見て少ない。下記、巻物と玉を咥え込んだ狐像が散見される。

「稲(いね)」

「達成の稲荷守」

稲(稲穂)は人々が生活していく上で欠かせない穀物であり、その稲穂を実らせることができるのは、稲荷大神の霊妙な徳の働きの一つであるとされる。

それゆえ、稲は豊かさを象徴するものと解されるが、これは原初的 穀霊信仰の一種でもある。

「巻物(まきもの)」

「達成の巻物守」

巻物は稲荷の神の広大無辺な神徳を意味し、稲荷大神を信仰すれば、如何なる願望も叶うという霊験を表しているとされる。(稲荷大神の広大無辺な智慧を表するとも)

また、巻物には何かを重要な事柄を書き記し、特に相伝のために用いられるケースが多ぃ。それゆえ、福徳を授かれる、その秘伝を認めた虎の巻だとも云われる。

そもそも巻物ではなく「経文(きょうもん/お経)」という説もある

明治以前の神仏習合時代、稲荷社境内には「愛染寺(あいぜんじ)」というお寺が建ち、実質的に稲荷社は愛染寺に置かれた別当職の管理下にあった。

毎日、稲荷社本殿内部では読誦(お経読み)が繰り返し行われていたらしい。

また、稲荷信仰の中核に位置する「お塚信仰」では、「稲荷祝詞(いなりのりと)や「稲荷秘文(いなりひもん)」、「稲荷心経(いなりしんきょう)」などを唱えながら、稲荷山を登拝したとされる。

つまり、それら祝詞や秘文(秘密の呪文)、「心経(教義などが書かれた経典)を書き記した経文を意味しているという見解もある。

「宝珠(ほうじゅ)」

「達成の宝玉守」 (2)

狐像が咥える宝珠は一般的に「玉」と呼ばれる。

稲荷の神(宇迦之御魂神)の魂だと云われ、限りなく財宝を生み出すとされる。

他に稲荷社創祀の奇譚にも登場する「餅」という説もある。

餅は穀物粒の塊(かたまり)or結晶であり、稲魂、穀霊を意味する。

古くから餅を食べると力が付くと言われるのは、ひとえに餅には生命再生の霊力がそなわるとされたため。

(※注釈※ 稲荷社草創譚に登場する餅は神の依代である仮器のカガミ(神鏡)であり、その的(餅)を射て変化した白鳥は、人間の魂を運ぶ鳥という説もある。)

ちなみに穀霊とは穀物に神の御霊が宿るとした穀物信仰に由来するとされるが、太古の昔より農凶(豊作と凶作)を左右する重要な要素とされた

玉は神の依代

玉は神の依代として神社で用いられるケースもある。

たとえば宗像大社では沖津宮にて青玉、中津宮では紫玉を御霊代とする。

また、島根県出雲大社の出雲国造(宮司)は古来、代替わりした際、天皇に奉告する風習があり、現在でも皇居に参入し、天皇に白玉・赤玉・青玉などを献上する。

また、出雲大社では”信じ”られないほどの玉を用いた、神秘的な”神事”もある。ふっ

宝珠は如意宝珠を意味し、稲荷山をも意味する

稲荷信仰の起こりともなった真言密教の宗祖・弘法大師空海は、823年(弘仁14年)正月、嵯峨天皇より東寺を賜り、伽藍整備のために必要となった用材を近隣の稲荷山に求めた。

山から木を取ることから稲荷山の神の怒りを鎮めるべく、盛大に祭(祀り)るために山峰に祠を築き、内部に如意宝珠を納置したと伝わる。(これが伏見稲荷大社の起源とも)

如意宝珠とは如意(自らの思うままになること)を意味するが如くに、自らの願望を望みのままに叶えるとされる珠のこと。

朝廷や貴族をはじめとした当時の政治権力と密教修法とが習合した際に生み出された法具とされ、以来、稲荷山は山そのものが福徳の利益があるとして信仰が寄せられることになる。

以上、このキツネ像が口に咥え込んだ珠(玉)の意味とは稲荷山そのものを表し、稲荷の神を信奉することへの現世利益を表するともいえる。




キツネが咥えるモノは、お守りにもなっている

伏見稲荷大社では、上記のキツネさんが口にくわえているモノをお守りとして授与してい申す。きょ

以下では、そのキツネさんが口にくわえているお守り一覧と、その由来や意味を併せてご紹介しましょう。

達成のかぎ守

  • 初穂料(値段):1000円
「達成のかぎ守」の効果(ご利益)
  • 「万福将来開運」

福を蓄え将来、幸運に恵まれるといった意味があるそうです。

達成の宝玉(宝珠)

  • 初穂料(値段):1000円
「達成の宝玉(宝珠)守」の効果(ご利益)

ご利益(効果)は、金運に恵まれるということになります。

達成の巻物守

  • 初穂料(値段):800円

「達成の巻物守」 (2)

「達成の巻物守」の効果(ご利益)

ご利益(効果)は、将来、聡明になり学業に秀でて、成功を収めるといったことになります。

「達成の稲穂守」

「達成の稲荷守」 (2)

  • 初穂料(値段):800円
意味・由来

狐は稲荷神の大切な使者です。

稲穂の守りは狐(稲荷神)の加護からの「五穀豊穣」を意味しています。

「達成の稲穂守」の効果(ご利益)

五穀豊穣の「五穀」とは「稲・麦・粟・稗・豆」などの人間の主食を意味します。

このことから、「達成の稲穂守」のご利益(効果)は、食べ物に困らず、住居に困らず、衣服に困ることなく、幸せに暮らしていけるなどのご利益がある。

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